今回は、早朝に深大寺周辺を散策してきました。
神代植物公園近くの駐車場から、深大寺に向かい、深大寺参道や水生植物園などをぐるっと見てきましたので、紹介していきます!
深大寺
神代植物公園近くの駐車場から、深大寺に向かうと最初に開山堂が見えてきます。
開山堂
昭和58年の開創1250年大法会記念事業として新築された奈良時代様式の堂宇です。
本尊に薬師如来、脇侍に弥勒菩薩、十一面観世音菩薩を安置、開基満功上人、天台宗第一祖惠亮和尚の尊像を奉安しています。
今回はsony 6400に広角ズームレンズをつけて、写真を撮ってきました。開山堂がダイナミックにとれました。
開山堂から深大寺の正面の方に向かって下っていきます。
元三大師堂
慈恵大師(元三大師)像を安置しているのが、この大師堂です。
江戸時代の大師堂は、本堂の西南(新しい手水屋の在る辺り)に東向きに建っていましたが、幕末の火災で類焼したため、本堂西の崖地を削って造成した敷地に位置を移して再建されました。
深大寺の元三大師像は等身大で造られることが多い肖像彫刻にあって、坐像でありながら2メートル近い巨像であり、 僧形そうぎょう(僧侶のお姿をした)の古像としては日本最大の大きさです。
おみくじで有名な元三大師が祀られています。こちらの周辺にはお地蔵さんや石碑もあって、大師堂以外にも目を配ってみるといいですよ。
階段を下って、本堂に向かいます。
師弟句碑
元三大師堂と本堂の間に師弟句碑というものがありました。
本堂前の常香炉・手水舎
本堂の前には常香炉が置いてありましたが、早朝だからかまだ誰もお香を立てていないようでした。
本堂に向かって左手に手水舎があります。
ひしゃくがなく、流れ出ている水で直接洗えるようになっていました。昔に比べて使いやすく変わっていてよかったですよ。
本堂
江戸時代の本堂が幕末の火災で焼失した後、本尊の阿弥陀如来像は仮の庫裡に安置されていましたが、大正8年に今の本堂が完成しました。
平成15年には大屋根大改修工事をおこない、瓦屋根より銅板葺本瓦棒葺きになり本堂外観を一新し、偉容をほこっています。
参考:深大寺公式サイト「本堂」
鐘楼
幕末の大火で消失し、その後、明治3年(1870)に、山門を入った右手に位置を移して再建されたのが今の鐘楼です。
参考:深大寺公式サイト「鐘楼」
本堂から山門に向かって歩くと左手に、鐘楼が見えてきます。
鐘の横にある木の棒を使って、「ドーン」と音がなっているのを聞きたかったのですが、時間が合いませんでした。
鐘を鳴らすのは、毎日朝6:00、昼11:30、夕方17:00(夏は18:00)とのことなので、お昼時に鐘の音を聞けるとよさそうですね。
山門
参道より一段高い寺の敷地の入口に立つ正門で、正面には「浮岳山」の山号額を掲げています。東京に残っている江戸時代の建築の中でも、意匠的に特にすぐれたものの1つとされています。
屋根は切妻の茅葺き。屋根裏板や垂木はスギで造られています。ケヤキ部分をベンガラで赤色に、スギ部分を黒で塗った、山内唯一の彩色された建物です。
江戸時代の深大寺の建物はほとんどすべて茅葺きでしたが、今では旧庫裡と、この山門だけになってしまいました。
参考:深大寺公式サイト「山門」
山門の茅葺き屋根は、昔ながらの雰囲気を感じさせてくれますね。
不動堂
明治17年再建の堂宇で、本尊の不動明王ならびに二童子像は、幕末の深大寺炎上の際にその難を逃れ、 以来深大寺の仮本堂に安置されていたことが深大寺所蔵の『不動堂再建願』なる文書の記載から判明しています。
山門を出て、参道を左折し約80メートルほど離れたところに不動堂がありました。
深大寺に何度も来たことがあるのですが、不動堂を見たのは実は初めてです。知らなかったら素通りしてしまう方が多いと思います。
チョロチョロと水が出ているのが自然な感じです。
シャッター速度を変えて撮ってみました。水の流れを感じられる写真と、滝の1つ1つの水滴が見え、時が止まったように見える写真が撮れました。
深沙堂
深沙大王堂は、水神・深沙大王を祀る鎮守社です。
深沙大王は、深大寺の起源となった恋物語で、仲をさかれた二人を結びつけるきっかけとなった水神です。西遊記で、三蔵が仏法を求め天竺を旅したときに力を貸してくれた神としても知られています。
深沙大王の納まる宮殿型の厨子は調布市の指定有形文化財に指定されています。鎌倉時代中期の作と推定される本尊は、関東の中世彫刻の中でも注目の秘仏で、長い間拝観されていません。
現在の深沙大王堂は、昭和43年(1968年)に再建されたものです。また、堂の背後には、この地の水源であり、深大寺の発祥にかかわる泉があります。
大黒天と恵比寿尊
深沙堂参道に七福神の恵比寿尊と大黒天の、まさに丈六仏を思わす大石像があります。
この尊像は当山篤信総代であった故御林清一氏の邸宅の入り口に祀られていたものですが、平成18年に縁あって当地に遷座されました。
他のものと比べると、比較的新しいです。
反対側に小川が流れていて、散歩に来ている犬が川を歩いていて楽しそうでした。
延命観音
昭和41年秋田県象潟港工事の際、海底の大石を引き上げたところ、慈覚大師自刻の延命観音が刻まれてあり、縁あって深大寺に奉安されました。
延命観音は参道の裏の通りにあります。深大寺の山門をでて、参道を右手に向かって歩いていき、突き当たりを右折したら辿り着けます。
延命観音を通り過ぎて、再び深大寺の本堂の方へ戻っていきます。
釈迦堂
延命観音から深大寺の境内に入ろうとすると、乾門があります。
こちらでは国宝の釈迦如来像(白凰仏)を拝観することができます。諸説あるらしいですが、奈良にある新薬師寺の「香薬師像」、法隆寺の「夢違観音像」と共に「白鳳三仏」に数えられるそうです。そのため、釈迦如来像は東日本最古の国宝仏になっています。
釈迦堂は、大切な仏像を火災や盗難から守るため鉄筋コンクリート造りとし、湿気の多い土地であることを考慮して高床式に作られています。
白凰院
2023年の完成を目指して計画中。白凰院には、現在釈迦堂で拝観することができる釈迦如来像(白凰仏)を本尊として安置するとのことです。
深大寺の窓口でご寄進を受け付けているようなので、観光で訪れた際にはご寄進も考えてみてください。
深大寺 水車
深大寺の山門を出て、参道を右折してずっと歩いて行くと、道路沿いに水舎があります。朝早かったので中には入れませんでしたが、外から水車を見ることができました。
水の流れや水車の動きを見ていると、癒されますね。
深大寺 観光案内所・お手洗い
水車がある車通りを深大寺の正面の通りに向かって戻っていくと、バス停のところに観光案内所やお手洗いがあります。
バスで来られる方が多いかなと思いますので、着いたら観光案内所でマップをもらうと良いと思います。
お手洗いが綺麗なので使いやすいですね。
神代植物公園 水生植物園
深大寺の正面を通り過ぎて、車通りをさらにまっすぐ進むと、右手に水生植物園が見えてきます。夏場はあまり花が咲いていないですが、新緑を楽しむことができます。
まっすぐ進むと園内マップなどの看板が出てきます。
園内マップを過ぎ、まっすぐ行くと木道が見えてきます。
園内には小川や池があって湿地帯になっています。歩くところが木道になっていて、歩きやすくなっています。
木道をずっと進んでいると、花や大きな葉っぱが出てきました。
木道をずっと進むと、普通の道にたどり着きます。
水生植物園の中では、いろんな花が見れるようなのですが、季節的に花はそんなに咲いておらず、新緑を楽しむ形になりました。
開けたエリア以外にも木に囲まれたエリアもあるようでしたが、歩き疲れたので今日は散策しませんでした。
甘味処・食事処
朝から歩き回って疲れたので、早くから開店している一休庵で団子を食べて一休み。
一休庵

・土日祝:11:00〜15:30
・日曜営業
団子は弾力があってモチモチしている、というよりも、柔らかいです。一休庵の特徴なのかもしれません。
胡麻はあまじょっぱい味付けで、散策して疲れた身体にはちょうど良いです。美味しくいただきました!
団子の中に小さい丸い黄色のが入っていて、「なんだろう?」と思って、店員に尋ねてみたら「そばの実だよ、よく気づいたね〜」と教えてもらいました。
一休庵はそばにこだわっていて、そばを楽しんでほしいからと、天ぷらを作っていないほど。だから、団子にもそばを使って活かそうとしているんだなと思いました。
深大寺 参道
最後に順番が適当になってしまいますが、参道で撮った写真を紹介していきます。
深大寺に向かって左手の参道
一休庵の前に広がる池
深大寺に向かって右手の参道
鬼太郎茶屋
正面入り口から見た深大寺
参道から外れた坂と登ったところ
深大寺は観光・散策におすすめのスポット!
深大寺の散策、楽しそうだと思いませんか?
自然豊かな場所にあり、散策しているだけでリフレッシュできます。
今回紹介したところ以外にも見所はいろいろあります。別の記事でも紹介しているので、是非ご覧になってください!

夏の深大寺は、新緑が気持ちいいですよね!
散策して疲れたら、甘味処で食べるかき氷がおすすめです。